英語はずっと“苦手”
私が英語に初めて触れたのは中学1年生のときでした。
小学生時代には習い事で英語をやったこともなく、令和の今とは違い小学校の授業でも英語に触れる機会は少なかったのです。だから、中学で「英語」という教科に出会ったとき、私にとってそれは完全に未知の世界でした。
当時は『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリー・ポッター』が流行っていて、私も夢中になって観ていました。でも、それが「英語圏」や「英語そのもの」に興味を持つきっかけにはならず、ただ「面白い物語」として消化していたと思います。今思えば、当時の私はとても視野が狭かったのかもしれません。
中学英語で最初に大きくつまずいたのは、ローマ字との混乱でした。日本の小学生はローマ字を学びますよね。でも、英語の単語になると発音がまったく違う。たとえば “Speak” は「スピーク」だけど、ローマ字なら「スピアク」と読みたくなる。目で見たアルファベットと耳で聞こえる発音が一致しないことで、私は頭の中が混乱して、単語がなかなか入ってこなかったのです。
さらに、名詞・代名詞・動詞……といった品詞の分類にも戸惑いました。日本語でも国語の授業で品詞は習いますが、日常会話で「これは動詞だな」なんて意識して話す人はいませんよね。英語ではそれを理解しないと文が作れないと言われ、何もかもが『分からないことだらけ』その分からなさが、やがて「英語=苦手」というネガティブなイメージにつながっていきました。
それでも英語をやり直そうと思った理由

私が英語を学び直そうと思ったきっかけは、人生初の海外旅行であるタイ旅行でした。
旅行前は「現地の人と少しでもタイ語で話せたらいいな。」と思い、簡単なタイ語フレーズを勉強して準備していました。けれど実際に行ってみると、話しかけられるのは英語ばかり。『あれ? ここ、タイだよね?』と戸惑いながらも、それが現実でした。
空港でも、ホテルでも、観光地でも、英語がコミュニケーションの共通語。タイ語を話そうとしても、相手は英語で返してくることが多く、「英語ができたらもっとスムーズだったのに…」と何度も感じました。
さらにもう一つ、大きな理由があります。
それは“タイの推し”が英語を話すこと。
ライブ配信やインタビューで、彼の口から自然に英語が出てくるたびに、
「英語を話せるって、かっこいいな」と思うようになりました。
そしてタイ語に興味を持ち始めたことも、私にとっては大きな変化でした。
未知の言語に向き合ってみたことで、ふと気づいたんです。
「あれ? もしかして英語も、今なら違う気持ちで学べるかも」と。
中学時代、「どうせ理解できないから」と心のどこかで線を引いていた英語。
でも今は、わからないままでも、少しずつ触れていけばいいと思えるようになりました。
完全に理解できなくても、前よりも気楽に続けられる気がしたんです。
“できるようになりたい”というより、“関わってみたい”。
そんな小さな気持ちが、長い間止まっていた英語への扉を、
もう一度ゆっくり開けてくれたのだと思います。
私が選んだ英語学習の再スタート方法

英語に苦手意識がある私にとって、いちばん避けたかったのは「中学時代と同じやり方でまた挫折すること」でした。
文法をノートに書いて、単語を暗記して、例文を何回も書いて覚える…。
そんな“机上の学習”こそが、私にとって英語が嫌いになった原因だったからです。同じ方法を繰り返すのは、正直トラウマに近い感覚でした。
だから、「とにかく聞くことから始めよう」と思って、海外ドラマを見始めました。
でも現実は甘くありませんでした。言っていることはほとんど聞き取れず、スピードも速い。
英語に触れているはずなのに、頭には入ってこないまま…。
しばらくして、やる気もすっかり低下してしまいました。
そんな時、SNSであるアカウントから「オンライン英会話やってみませんか?」というお誘いが届いたんです。
正直、最初は「うわ、怪しいかも…」と思いました(笑)。でもそのアカウントは、英語を調べていたときに見つけ以前からフォローしていたアカウントで、投稿やコメントのやり取りが面白いと思っていて、時々覗きに行くアカウントでした。
思い切ってDMで「英語やってるけど全然ダメで…」と愚痴をこぼしたら、無料のカウンセリングを受けることに。
気がつけば、久しぶりに「もう一回頑張ってみたい」と思えるようになっていて、オンライン英会話への入会を決めていました。
今思えば、あのときの出会いがなければ、また英語から離れていたかもしれません。
やり方を変えただけで、こんなに気持ちが変わるんだなと実感しています。
昔の自分と違う!今の英語との向き合い方
中学時代の私は、「英語=できないもの」「テストで点が取れないもの」としてしか捉えていませんでした。
わからないことがあると自信を失い、「なんでこんなに苦手なんだろう」と、自分を責めてばかりいた気がします。
でも、今の私は少し違います。
「できないことがあるって、学べるチャンスなんだ!」
そう思えるようになってきました。
もちろん、まだまだ話せるようになったわけじゃないし、聞き取れないことも多いです。
でも、間違っても大丈夫。伝わらなくても落ち込まない。
大事なのは、「話してみよう。」「聞いてみよう。」と思える気持ちを失わないことだと思っています。
特に、オンライン英会話での先生たちとのやりとりは、自分の中の「英語」に対するイメージを大きく変えてくれました。
優しく待ってくれる先生、自分の言いたいことを一生懸命くみ取ってくれる先生がいて、「英語って、怖いものじゃないんだ。」と初めて感じられたんです。
「できなかったからこそ、今の自分がある。」
そう思えるようになったのは、きっと昔よりも自分を許せるようになったからだと思います。
中学英語ができない大人だって、今から始めていい。

私はずっと英語が苦手で、中学英語すらまともに理解できていませんでした。
単語を覚えられない、文法がわからない、リスニングなんて聞き取れる気もしない。
そんな自分を「英語向いてない」「頭が悪いからだ」「英語脳がないからだ」と決めつけて、ずっと遠ざけていました。
英語を話せるのは、もともとできる人だけ。
私はそっち側の人間じゃない——そう思っていたんです。
でも今は、「それでも英語を話せるようになる」と思っています。
中学英語ができなくたって、文法があやふやだって、大人になってからやり直したっていい。
最初は言葉が出てこなくても、聞き取れなくても、毎回つまずいても、それは“始めている証拠”。
あの頃と同じやり方じゃなくて、自分に合った方法で、無理なく少しずつやっていけばいい。
私自身、まだまだ話せるようになったわけじゃないし、わからないことのほうが多いです。
それでも、「英語に向き合うこと」が前よりずっと楽しくなってきました。
もしあなたも、「英語を始めたいけど、もう遅いかも」と思っているなら、こう伝えたいです。
英語が苦手なまま大人になったって、いつでもやり直せる。
中学英語に挫折した私でも、今こうしてやってます。あなたもきっと大丈夫です。

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